風之樹 | 熊谷隼人 繪畫展


風之樹 | 熊谷隼人 繪畫展


風從樹上生長
在秋夜中
自遙遠的北方
奔向南方的熱土
落地生根

風は樹々から生まれ
秋の夜に
遥かなる北より
南の熱土へと駆けゆき
その地に根を下ろし 生き始める

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初次見到熊谷隼人的繪畫,是在瀨戶內海小豆島上的橡人旅宿。冬日柴火的煙霧繚繞,眺望著靜海上的花壽波島,剪紙型態的動物們在山屋裡翩然起舞,就像是一幕白日的幻夢。

熊谷隼人の絵画と初めて出会ったのは、小豆島の橡人にて。冬の日、薪の煙が漂う中、静かな海に浮かぶ花寿波島を眺めながら、切り絵の動物たちが山小屋の中で舞い踊る、まるで白昼の幻のようでした。

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「某一年的夏天,我在一片森林裡偶然發現了一棵像是鹿一樣的樹。從那一刻起,我的人生似乎開始走向了另一個方向。」- 熊谷隼人

「ある夏の日、森の中で偶然、鹿のような樹を見つけました。その瞬間から、私の人生は別の方向へ歩み始めた気がします。」- 熊谷隼人

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熊谷的創作並非單純以顏料在畫面上描繪,而是利用切り絵(剪紙)、拼貼這樣具有手工質感的表現形式,保留著尼泊爾Lokta 紙的質地與脆弱感,使作品產生裂縫和陰影,形塑出畫面的動態與深淺。

熊谷の創作は、単に絵具で画面を描くのではなく、切り絵やコラージュといった手仕事の質感を伴う表現を用い、ネパールのロクタ紙が持つ素材感や脆さをそのまま残しています。その結果、作品には裂け目や影が生まれ、画面に動きと奥行きが形づくられています。


𓇠 切り絵生物群像 | 風之樹展出作品


𓇠 切り絵生物群像 | 風之樹展出作品

關於熊谷隼人的剪紙生物

熊谷隼人創作剪紙生物的契機,始於十年前夏日森林裡,遇見的形似鹿的枯木。幾個月後的秋天,他在公園散步時,拾起了幾片落葉,忽然覺得落葉看起來像是鳥。當他在紙上反覆琢磨後,魚、蛇、野獸與人的形象,也逐漸誕生。在這十年間,熊谷畫下了數以百計的剪紙生物。

熊谷稱自己一直都不擅長在方形畫布上作畫,也無法習慣在制式的幾何圖形裡,掌握恰到好處的構圖與平衡。透過剪紙生物有機的身體輪廓,反而讓熊谷從既有的畫布形式中解放,頭部、身軀、四肢⋯⋯描繪的對象自然地由外形引導而出,筆觸也隨之自然流動。

雲、星辰、石頭、落葉⋯⋯身邊的一切都可能化為生物的形象。據說在古代洞窟壁畫中,常能看到巧妙利用岩壁的凹凸起伏,使動物壁畫立體生動的景象。或許他們正是在洞窟壁面無數的褶皺裡,看見了無數湧動的生命。那種曾經存在於古代人眼中的目光,無疑是創造的泉源。」

大約在五年前,熊谷遇見了名為Lokta的尼泊爾手工紙,從此他將這種有著自然紋理的紙當作岩壁,注入生命,訴說著無名的神話。熊谷移居至北海道後,大量描繪以鹿為主題的剪紙生物,在學習北方民族的文化信仰的過程中,他觀察到了許多以鹿、馴鹿、駝鹿為主題的壁畫與裝飾。在吸收這些元素的同時,他筆下剪紙生物們的眼神、體態、鹿角的形狀與花紋,也不斷地發生變化,而形成了現在的生物形貌。

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熊谷隼人の切り絵の生き物について

熊谷隼人が切り絵の生き物を創作し始めたきっかけは、十年前の夏の日、森の中で鹿のように見える枯れ木に出会ったことだった。数か月後の秋、公園を散歩していたときに数枚の落ち葉を拾い上げると、ふとその姿が鳥のように見えた。紙の上で何度も試みるうちに、魚、蛇、獣、人の姿が次々と生まれていった。この十年間で、熊谷は数百に及ぶ切り絵の生き物たちを描き出してきた。

熊谷は自分はもともと四角いキャンバスに絵を描くことが得意ではなく、定められた幾何学的な枠の中で「ちょうどよい」構図や均衡をつかむことにも慣れることができなかったと語る。切り絵の生き物たちの有機的な輪郭を通すことで、かえって既存のキャンバス形式から解放され、頭部、胴体、手足⋯⋯描かれる対象はその外形に自然と導かれるように現れ、筆致もそれに呼応するように流れていった。

「雲、星々、石、落ち葉⋯⋯身の回りのあらゆるものが生き物の姿へと変わり得る。古代の洞窟壁画には、岩壁の凹凸を巧みに利用し、動物を立体的かつ生き生きと描き出した例が多く見られるという。もしかすると彼らは洞窟の無数の皺の中に、湧き上がる無数の生命を見ていたのかもしれない。その古代人の眼差しこそが、創造の泉源に他ならないのだ。」

およそ五年前、熊谷はネパールの手漉き紙・ロクタと出会った。以来、自然な文様をもつその紙を岩壁に見立て、生命を注ぎ込み、名もなき神話を語るようになった。北海道に移住してからは、鹿を主題とする切り絵の生き物を数多く描くようになり、北方民族の文化や信仰を学ぶ過程で、鹿、トナカイ、ヘラジカを主題とする壁画や装飾に多く出会った。そうした要素を取り込みながら、彼の切り絵の生き物たちの眼差しや姿態、角の形や文様も次第に変化を遂げ、今の姿へと育まれていった。




𓇠 切り絵生物・鹿 | 風之樹展出作品

熊谷隼人的繪畫
蘊藏著原始的力量與神秘感,不僅描繪可見的自然,更觸及到某種人類共通的意識、甚至是民族文化與神話的情感和象徵。他將「光」和「風」作為連結天地、自然、人的意象符號。「光」通常是畫面的中心,像是信仰之路的終點,卻也是根源。風的形象則呈現在動態、線條、空氣感,以及自然物被風吹拂的樣貌之中。

我深信繪畫是直面生命與存在本身的行為。對我來說,以「產品生產」的方式去畫畫既困難,也絕不是我所嚮往的。在我心中,繪畫或許更接近『狩獵』,像是走入森林深處,把在那裡遇見的一部分,以畫作的形式帶回來,並與人們分享、進行能量的流動。這在現代或許是一種幻想,但對於作為畫家的我來說,卻是我希望能一直珍視的想像之一。

熊谷在枯葉、樹、風、動物這些自然的碎片裡,藏匿著諸多生命哲學的思考,探尋著存在本身、自然與人的關係以及心靈深處的根源,構築一幅巨大的存在景觀。這些脈絡源自於熊谷對自然與生命的細膩覺察,在枯葉堆中望見鳥的形象、寮國倫特族的刺繡布、印度繪本《夜の木》裡的貢德藝術⋯⋯植物的存在與意象成為了熊谷創作的泉源。

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熊谷隼人の絵画には原始的な力と神秘性が宿り、可視の自然を描くだけではなく、人類に共通する意識、さらには民族文化や神話の感情や象徴へと触れていきます。熊谷は「光」と「風」を天地‧自然‧人を結ぶ象徴的イメージとして用います。「光」はしばしば画面の中心にあり、信仰の道の果てでありながら根源でもあります。「風」の姿は、動きや線、空気感、そして自然物が風に揺れる姿に表れています。

「私は絵画とは生命と存在そのものに真正面から向き合う行為だと信じています。私にとって『生産』としての絵を描くことは困難であり、また望むことでもありません。私の中で絵画はむしろ『狩猟』に近いのかもしれません。森の奥へと分け入り、そこで出会った一部を絵として持ち帰り、人々と分かち合い、エネルギーの循環を起こす。現代では幻想のように映るかもしれませんが、画家としての私はこの想像を大切にし続けたいのです。」

枯葉や樹木、風、動物といった自然の断片の中に、多くの生命哲学的な思索を潜ませ、存在そのもの、自然と人との関係、そして心の奥にある根源を探りながら、巨大な「存在の風景」を築いています。そうした脈絡は、熊谷が自然と生命に向ける繊細な感受性から生まれたものです。枯葉の中に鳥の姿を見出したり、ラオスのレンテン族の刺繍布、インドの絵本『夜の木』に描かれたゴンド族の美術など……植物の存在とイメージが、熊谷にとって創作の泉源となっています。



𓇠 もえるかける moeru kakeru | 風之樹展出作品


𓇠 點描・FOLKLORE | 風之樹展出作品


𓇠 點描・色與體 | 風之樹展出作品


「風之樹」的意象,宛如風自樹上生長,在秋天的夜裡,流向南方的熱土。這樣的流動不僅僅是地理上的移動,也是對自身、自然,對記憶與根源的追尋。

鹿、樹與蛇,構成了此次展覽的母題。鹿象徵著死亡與再生,對北方的狩獵民族來說,鹿也被視為東升西落的太陽。蛇則是自天而降的靈性之物,萬物的靈魂從牠的身體中釋放,化為恩澤的雨降臨大地,與生命之樹相連,它們共同形成了一種流動:從天而降、返抵大地,又在樹的枝梢重生為風。

「風之樹」既是一種生生不息的流轉,也是從遙遠北方奔向南方的尋根之旅。

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「風の樹」というイメージは、まるで風が樹から芽生え、秋の夜に南方の熱い大地へと流れていくようです。その流れは単なる地理的な移動ではなく、自身や自然、記憶と根源を探る旅でもあります。

鹿・樹・蛇は、本展の母題を成しています。鹿は死と再生を象徴し、北方の狩猟民族にとっては太陽の昇り沈む姿にも重ねられます。蛇は天より降りる霊的な存在であり、すべての魂がその身から解き放たれて恵みの雨となり、大地に降り注ぎ、生命の樹と結ばれます。それらは一体となって流れを形成します――天から降り、大地に還り、そして樹の梢で再び風として生まれ変わるのです。

「風の樹」とは、絶え間なく巡りゆく命の循環であると同時に、遠い北から南方へと向かう「根源を探す旅」でもあります。

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𓇠 痛みと光 / 46.5×29.5cm / 2023【過去作品】


𓇠 點描繪畫 / 2024【過去作品】


𓇠 はじまりの灯 / 364x546cm / 2019【過去作品】


𓇠 粘土彫刻【過去作品】


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居住於北海道的熊谷,將帶著北方民族的故事,來到南方島嶼。期盼能夠在山竹小屋,與各位分享熊谷隼人繪畫中的根源和信仰,並探尋每個人心中所記憶的「風的感覺」。

北海道に暮らす熊谷は、北方民族の物語を携えて南の島へとやって来ます。山竹の小屋にて、熊谷隼人の絵画に宿る根源と信仰を皆さまと分かち合い、それぞれの心に記憶されている「風の感覚」を共に探ることを願っています。

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熊谷隼人 繪畫展


展期|10/3 — 10/19 ・五、六、日預約制
時間|13:00 - 19:00
地點|山竹・台北民生社區

🚩熊谷隼人將於10/3、10/4在山竹駐廊與大家交流。這是他初次拜訪台灣,歡迎大家前來觀展!

熊谷隼人 Instagram
熊谷隼人 Website

☞ 展覽為預約制,請點擊此連結預約觀展,預約成功後將提供完整地址

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Phoka 小屋演奏會
ACOUSTIC LIVE in the koya

☞ 請點擊此連結預約PHOKA演奏會


PHOKA的音樂蘊藏著自然的風光,有泥土、森林和海的氣息。她的歌聲與古董簧風琴harmonium帶著一種沉靜而顫動的呼吸感,可以感受到空氣與時間的流動,質樸而深遠,在恍惚的夢境裡相互映照,迴盪著古老而幽遠的情懷,像是遠古民族的原始詠唱,也像是山谷裡的無盡回聲。

熊谷隼人的繪畫深受音樂滋養,他創作脈絡裡自然意象的表達,融合了樂聲,透過身的律動,將懷想與靈光流動到畫紙上。他曾提到PHOKA的音樂和自己的繪畫擁有著相似的「Folklore 民間傳承」,兩人同樣親近風土,關懷民俗,我們則在兩人的作品中感受到深邃的「根」的氣質。

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PHOKAの音楽には、大地や森や海の気配を含んだ自然の風景が宿っています。

彼女の歌声とアンティークのリードオルガン「ハルモニウム」は、静けさと震えるような呼吸感をまとい、空気や時間の流れを感じさせます。素朴で深遠なその響きは、まどろみの夢の中で互いに映し合い、古代の民族的な祈りのようでもあり、谷間に響く尽きることのない反響のようでもあります。

熊谷隼人の絵画は、常に音楽から養分を受け取っています。彼の作品に表れる自然のイメージは音のリズムと融合し、身体の動きを通じて想いと閃きを紙上に流し込んでいきます。彼はかつて「PHOKAの音楽と自分の絵画には同じ『Folklore 民間伝承』がある」と語りました。ふたりは共に風土に親しみ、民俗への眼差しを持ち、その作品からは深く根を張るような気質を感じ取ることができます。



「在演出前我會刻意去接觸當地的風土與人情,並將那片土地的氣息吸收進心裡。在演奏的過程中,那些風景會浮現在腦海裡,彷彿自己正在為一部無聲電影譜寫背景音樂一般。

在不同的表演場合,我都能感受到觀眾專注地面對著音樂。也正因如此,歌聲與音符才能不受阻礙,順著當下想要流去的方向自由地誕生。這兩個要素交織,使得演出各自成為完全不同的體驗,也再次讓我體會到「現場演出」真的是鮮活、獨一無二的存在。」- PHOKA

生活於新瀉海濱的PHOKA,乘著自北方而來的風,時隔12年後,再次踏上台灣的土地。此次將於山竹小屋的熊谷隼人展之中,進行兩場演出,一場獨奏與吟唱,一場與熊谷隼人的即興繪畫共演。他們將帶著北方國度與南方熱土的情懷與感受,融入演奏會當中,形成一片兩人共同編織的自然風光。

「演奏の前には必ずその土地の風土や人々に触れ、その空気を心に取り入れています。演奏の最中には、その風景が頭に浮かび、まるで一本の無声映画に音楽を添えているような感覚になるのです。

場所ごとに観客が音楽と真摯に向き合っていることが伝わり、そのおかげで歌声や音符は妨げられることなく、流れたい方向へ自由に生まれていきます。この二つの要素が重なり合い、それぞれの演奏がまったく異なる体験となる。改めて“ライブ”は本当に生き生きとした唯一無二の存在だと実感します。」- PHOKA


新潟の海辺に暮らすPHOKA。北から吹く風に乗り、12年ぶりに台湾の地を再び訪れます。今回、山竹の小屋にて開催される熊谷隼人展の中で、二つの公演を行います。ひとつは独奏と歌のステージ、もうひとつは熊谷隼人との即興的なライブペインティングとの共演。北の国と南の大地、それぞれの情感を携えて、ふたりは音楽会をひとつの風景へと織り上げていきます。

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Phoka・小屋演奏會
ACOUSTIC LIVE in the koya
熊谷隼人《風之樹》開展特別演出

◾ 場次A
10/3 Fri. 17:30-19:00

PHOKA 獨奏與吟唱 / 25席限定

◾ 場次B
10/4 Sat. 17:30-19:00

PHOKA演奏+熊谷隼人即興繪畫表演 / 25席限定

場所|山竹・台北民生社區(報名後提供完整地址)

PHOKA Instagram
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☞ 請點擊此連結預約PHOKA演奏會




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